一日目
- テーマ/場所: 「新可燃ごみ処理施設におけるプラント設備の概要・公害防止対策」について
- 場所:長野市内 会議室
- 期間:2019/08/08(1日)
- 視察内容:
今年度中に試運転を開始予定(来年度本格稼働予定)の浅川清流環境組合のプラント設計を担当されている日立造船株式会社様から、新可燃ごみ処理施設のプラント設備の概要および、公害防止対策についてご説明をいただきました。プラント設備については、ごみ処理の流れ、排ガス処理設備、公害防止、緊急停止による影響について詳細の説明がありました。
本施設は、法で定める排ガス基準(規制値)より厳しい世界トップクラスの自主規制値を定めており、運転については更に厳しい要監視基準値を定めて運転制御されています。測定値については、周辺地域に「公害防止情報表示盤」の設置も予定されています。有害物質の測定は、煙突の直前で処理後の物質の連続測定に加え、今まで不可能だった処理前測定により適切な対応が行えるように設計。また、発電効率が高い最新の「飛灰循環装置」が導入されております。更に、震災はもちろん、河川の氾濫につても十分な対応がとられており、安全な運転が確保されています。
- 所感
最新の装置により、大変に高い規制基準を維持し運転される施設で有ることが改めて確認できました。しかし、規制基準を維持するためには、施設だけでは達成できません。我々ができる事は、ごみの減量と分別の徹底です。小金井市においても、市民の皆様と協力して、一層の啓発により、安全な運転に貢献をしていけるよう、方策を検討していきたい。
二日目
- テーマ/場所: 「新可燃ごみ処理施設におけるプラント設備の概要・公害防止対策」について
- 場所:長野広域連合 ながの環境エネルギーセンター
- 期間:2019/08/09(1日)
- 視察内容:
長野広域連合は、長野市・須坂市・千曲市・坂城町・小布施町・高山村・信濃町・小川村・飯綱町の9市町村で組織する特別地方公共団体。本施設は、長野広域連合内の6自治体の可燃ごみを処理しています。DBO方式を採用し、工事請負業者は、同じ日立造船と北野建設の共同事業体で、灰溶融炉があるのが特徴です。隣接の温水プールへの温水供給によるCO2削減や、排ガス処理管理など、多くの環境配慮が施されています。更に、本施設は見学と環境学習機能がとても充実しており、大変に参考になりました。
- 所感
排ガス規制といっても、地域特性などによって適正な対応がある事がわかりました。浅川清流環境組合についても、見学や環境学習機能についても工夫した対応が検討されているようですので、小学生をはじめ多くの市民の方々にも足をお運びいただきたいと思います。(一般の見学は、令和2年5月以降を予定しているとの事)