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総務企画委員会行政視察報告 (2010.08.03-2010.08.04)

総務企画委員会行政視察報告 (2010.08.03-2010.08.04)

  • テーマ/場所:
    「公契約条例について」 千葉県野田市
    「政策・事業仕分けについて」 静岡県浜松市
  • 期間:2010/08/03 – 2010/08/04
  • 視察内容:

一日目

野田市における、官製ワーキングプアを無くすための取り組みとしての、「公契約条例」についてお話を伺いました。

市長のトップダウンの政策で2009年9月議会に可決。2010年4月以降の締結契約から適用を開始しているとの事。5年越しの施行となる。パブコメを行なった際の趣旨にはこのように書かれている「条例は、市が発注する1億円以上の建設工事や、1千万円以上の施設設備の運転、保守、清掃業務において、下請事業者も含めてその業務に従事する労働者の賃金を市が定める最低額以上に義務付けることで、労働者の適正な労働条件を確保するものです。」

また多くの市が条例化することで、国への働きかけとしていきたいので、是非小金井市でも進めてほしいと、最後に要望がありました。

  •  所感

私からは、下請事業者(孫受け、それ以降も含め)の賃金保障をどこまで市が責任をもって確認ができるのかという点で質問をさせていただきました。回答としては、賃金台帳や給与明細の閲覧まで含め全て(工事業者で4階層が現在最大)において確認をするとの事でした。昨今の状況からすると親になる業者よりも、孫受け以降の立場になる方が多く、この条例はやはり下の階層に対して適正な支払いがされているのか確認をだれがどう行なうかが鍵になると考える。(ピンはねされては同じ事になるため)そのような現状も踏まえ、現在野田市では建設業は1億円以上の建設工事というところで線を引き、行政の工数とのバランスをとっている様子ですが、小金井市で実施する場合、対象金額の設定をどうするのかが大事なポイントとなる。

 二日目

浜松市における「政策・事業仕分け」についてお話を伺い、メリットやデメリットについてディスカッションを行ないました。

浜松市は2005年12市町村が合併し80万都市となっています。合併時216名いた議員も明年の統一地方選では定数46名となる予定。様々な点から徹底した行革を進めている。

平成20年度には1,017の全事業について事業所管課が内部評価を行い、82の事業が廃止と評価されている。各部局が選定した23事業について市政モニターと他政令都市職員が外部評価を行なっている。「廃止」と評価された物の取り組みは「終了・今後廃止・事業を廃止して再構築」という三つに分かれる。今後の展開としては、外部評価の対象事業の増や、対象事業の選定基準の設定などを行なう予定となあっている。評価結果や今後の対応についても市民への説明をきっちり行なわれているところが素晴らしい。

  •  所感

内部評価、外部評価の実施方法について大変によく検討され実施がされていると感じました。本年へ向けても更なる改善がされようとしていることも勉強になる取り組みが多くありました。私からは、評価結果に対する議会での反応について気になり、質問をさせていただきましたが、評価結果はあくまで評価であり、具体的には予算に反映された時点で、様々な意見がでるという答弁でした。確かに評価自体は決定的なものではありません。評価結果よりも定期的に全ての事業を見える化し、ゼロベースで見直すということは価値的であると考える。小金井では現在内部評価も全事業行なわれていないとのお話ですので、見直しがオープンに行なえる対応は行革の観点でも早急に必要であるのではないかと考える。

こちらに書ききれ無かった点。また重要な点については、さらに調査を深めまして、今後の活動や議会質問の中で取り上げてまいりたいと考えております。

以上

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